Existence *

「それが億稼いで、勿体ねぇな」

「いや、それ蒼真さんもでしょ?」

「俺はお前までもいかん。あ、この前ルキアさん来たわ」

「あー、そうそう俺も会った」

「翔と会ったけど、アイツ絶頂期から何も変わってへんやんけー、なんなんあの男前。男前すぎて腹立つわー言うてた」


ケラケラ蒼真さんが笑い、後ろの窓を開けてタバコを咥えた。


「意味分かんねぇわ。なにそれ」


苦笑いで呟く俺を見ながらタバコに火を点けて、また笑いだす。


「ほんでさ、ルキアさんあの人ヤバイ」

「どしたんすか?」

「Bar作りたいとか言い出して」

「あー、言うてました」

「ここええやん。とか言うてきた所が普通に億越えのところ。しかも、もうリフォーム着工してるし」

「すげぇ早いっすね。いつ完成すんの?」

「2ヶ月あったら出来るって言ってたから年明け?かな。元々あった建物を全リフォーム」

「すげぇね、あの人」

「いや、お前もさぁー…あの土地買って、家リホームで建て替えて、残りの家賃一括で払ってたら普通に億超えるから」

「あー…そっか。そらそうだな。流石に買わねぇけどな」

「まぁお前の事だから数年後には買ってそうだけど」

「蒼真さんのあの家いくら?」

「ん―…億までもいかん。の、手前」

「人の事言えねぇじゃねぇっすか」

「いや、桃華が掃除が大変!って喚いてっから、あんま大きな家買わねぇほうがいいよ」

「現実的」


ハハッと笑う俺に「だろ?」と蒼真さんが笑いながらタバコを咥える。

ほんと、この人も凄い人で、今でも尊敬する人。