Existence *

ソファーで寝返りをうつとともに身体に痛みが走る。

身体を擦りながらゆっくり目を開け、鈍った身体を起すと、テーブルに置いてあるスーパーの袋に視線を向けた。


「すっげぇ寝てた。どっか行ってた?」


その袋に手を伸ばし、美咲はそこから取り出していく。


「うん、買い物」

「買い物だったら起こせばよかったのに」

「だって気持ちよさそうに寝てんだもん。起こせないよ」


苦笑いをする美咲に、同じく苦笑いになる。

そして時計に視線を向けた。


――16時53分。


「うわー…俺、寝すぎだろ。身体いてぇー…」


そのまま俺は両腕を上げ、伸びをして身体をほぐす。

いったい、いつから寝ていたんだろうと。

むしろこんな昼間っぱらから寝る事なんて、まずほぼない。


朝方まで勉強していた所為もあるけれど、一番は美咲の為に何もしなかったこと。


俺が変に動くと美咲は必ず動く。

だから何もしないようにとダラダラと過ごしてしまった結果が睡魔に襲われていた。


マジで寝すぎた。


買って来たものを袋から出していく美咲に視線を向けながら俺は冷蔵庫からビールを取り出す。

その横から食材を入れて来る美咲を手伝い、入れ終わると俺はビールとタバコを持ってベランダへと出た。


出てすぐにタバコに火を点ける。

ビールのプルタブを開け、何口か飲み干した。


多分3時間以上は寝てた。

寝すぎたせいで余計に何もしたくなくなってくる。


まだ気だるい身体。


タバコを吸い終わり、ビールを全部飲みリビングに入ると、そこには美咲の姿はなかった。

ソファーに座り、暫く経っても来ない美咲が何故か気になってしまった。


昨日しんどかった美咲がまたしんどくなってんだろうか、と思い俺は立ち上がり足を進めた。