* * * *
案内された部屋の扉を開けると、そこはまるで海外の田舎町にあるアトリエのような雰囲気だった。
「みんな! 今日は来てくれてありがとうー!」
ウェディングドレスを身に纏った莉里架が、ソファに座って両手をひろげると、笑顔で瀬名たちを迎えた。
そのあまりの可愛さに、胸がいっぱいになった瀬名の瞳には涙が溢れてくる。
「りーちゃんのドレス、めちゃくちゃ可愛い! お姫様っていうか、妖精っていうか……」
「そんなー! 大袈裟だよー」
そう言いながらも莉里架は立ち上がると、満面の笑みを浮かべて、嬉しそうにふんわりとしたスカートを広げてくるりと一回転してみせる。
「ほらほら! 瀬名ってば、莉里架を調子にのせないの! 転んじゃったら大変でしょ」
「そうそう、そんなことになったら心配症の旦那がとんでもないスピードで飛んで来るに違いないんだから」
新奈が莉里架をソファに座らせると、千早が笑いながら言った。
「確かに葉介ならやりかねないかもー!」
三人は感慨深そうに莉里架を見つめると、彼女の体を全員で抱きしめた。
「莉里架が結婚だもんね。私たちも大人になったわけだよね」
「制服を着て笑い合っていた時代が懐かしいなぁ」
「でも四人で集まれば、気持ちはあの頃に戻るよねぇ」
「うふふ、私もそう思う」
その時、控え室のドアがノックされ、四人の視線が扉へと向いた。
「莉里架、そろそろ準備……」
グレーのタキシードを着た葉介は、四人が抱き合う姿を目にして突然無表情になる。
すると千早は得意げな表情で鼻息を荒くすると、わざと莉里架と顔を密着させた。
「あら、聖人君子呼ばれていたけど、実際はかなりの腹黒ヤンデレの安東くんじゃない。おひさー」
「……お久しぶりです。ヤンデレとは失礼な。莉里架を心から愛しているだけですよ。相変わらずお元気そうで何よりですね」
「元気よー。だからこうして莉里架とこれからも変わらない友情を深めてるわけ」
そう言って千早が莉里架を強く抱きしめると、明らかに彼の空気感が嫉妬に燃え始める。
「……莉里架にベタベタしないでくれますか……」
「えー、安東くんだって普段ベタベタしてるんじゃないの? なんてったって、あっという間に莉里架に手を出して自分のものにしちゃうんだから」
「ちょっと千早ってば、安東くんに失礼だよ!」
瀬名は慌てて千早を制しようとするが、二人の間に燃えたぎった炎はなかなか消えそうもなかった。
案内された部屋の扉を開けると、そこはまるで海外の田舎町にあるアトリエのような雰囲気だった。
「みんな! 今日は来てくれてありがとうー!」
ウェディングドレスを身に纏った莉里架が、ソファに座って両手をひろげると、笑顔で瀬名たちを迎えた。
そのあまりの可愛さに、胸がいっぱいになった瀬名の瞳には涙が溢れてくる。
「りーちゃんのドレス、めちゃくちゃ可愛い! お姫様っていうか、妖精っていうか……」
「そんなー! 大袈裟だよー」
そう言いながらも莉里架は立ち上がると、満面の笑みを浮かべて、嬉しそうにふんわりとしたスカートを広げてくるりと一回転してみせる。
「ほらほら! 瀬名ってば、莉里架を調子にのせないの! 転んじゃったら大変でしょ」
「そうそう、そんなことになったら心配症の旦那がとんでもないスピードで飛んで来るに違いないんだから」
新奈が莉里架をソファに座らせると、千早が笑いながら言った。
「確かに葉介ならやりかねないかもー!」
三人は感慨深そうに莉里架を見つめると、彼女の体を全員で抱きしめた。
「莉里架が結婚だもんね。私たちも大人になったわけだよね」
「制服を着て笑い合っていた時代が懐かしいなぁ」
「でも四人で集まれば、気持ちはあの頃に戻るよねぇ」
「うふふ、私もそう思う」
その時、控え室のドアがノックされ、四人の視線が扉へと向いた。
「莉里架、そろそろ準備……」
グレーのタキシードを着た葉介は、四人が抱き合う姿を目にして突然無表情になる。
すると千早は得意げな表情で鼻息を荒くすると、わざと莉里架と顔を密着させた。
「あら、聖人君子呼ばれていたけど、実際はかなりの腹黒ヤンデレの安東くんじゃない。おひさー」
「……お久しぶりです。ヤンデレとは失礼な。莉里架を心から愛しているだけですよ。相変わらずお元気そうで何よりですね」
「元気よー。だからこうして莉里架とこれからも変わらない友情を深めてるわけ」
そう言って千早が莉里架を強く抱きしめると、明らかに彼の空気感が嫉妬に燃え始める。
「……莉里架にベタベタしないでくれますか……」
「えー、安東くんだって普段ベタベタしてるんじゃないの? なんてったって、あっという間に莉里架に手を出して自分のものにしちゃうんだから」
「ちょっと千早ってば、安東くんに失礼だよ!」
瀬名は慌てて千早を制しようとするが、二人の間に燃えたぎった炎はなかなか消えそうもなかった。

