離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました


けれど、律の質問に対する答えはひとつ。

こくんと頷くと、律は顔を覆って大きく息を吐く。

「お前、まさかこんなとろこで……」
「ご、ごめんなさい」

呆れられただろうか。それとも……。

「今すぐ思いっきり抱きしめてキスしたいのに、ここじゃどうしようもない」
「そっ、それは家に帰ってからでお願いします……!」

律のとんでもない発言に慌てて切り返すと、それを聞いた彼が一瞬真顔になり、すぐに口角を上げた。

「へぇ。家に帰ったらしていいってことか」
「え? あっ……!」

焦っていたせいか、自分がなにを言っているのかようやく気付いた未依は、茹でダコのように真っ赤になった。

「それならすぐにでも帰りたいところだんだけど、次は俺が行きたいところに付き合ってもらってもいいか?」