「その手のキャラクター、昔から好きだよな」
「たしかに飽き性でもないし、一度好きになったらずっと好きかも。趣味とか好みって、学生時代から変わってない気がする」
何気なく口にしたその言葉に、律が小さく動揺したように見えた。
「……そうなのか?」
「え? うん、律くんは変わったの?」
隣を見上げて尋ねると、彼は大きな手を伸ばし、そっと未依の頬を包んだ。
「いや、変わらない。俺も、一度好きになったらずっと好きだ」
意味深な言い方に、未依の頬が真っ赤に染まる。
趣味や好みの話をしていたはずなのに、なぜか自分自身について言われているような錯覚を覚え、自意識過剰だと恥ずかしくてたまらなくなった。
未依は慌てて話題を変える。
「それより律くん、退屈じゃない?」
「なんで? 全くそんなことないけど」
「だって、ずっと私の買い物に付き合わせちゃってるから。男の人って、こういう目的もなく歩き回るのって好きじゃないって聞くし」
「気にするな。未依とデートしてるだけで、俺は楽しい」



