調子狂うし、ドSくん。

「ね?あ、荘くんも行くよねぇ~?」


甘ったるい声でそういう愛瑠。


何この状況。


しかし何と意外なことに心底めんどくさそうな顔をしながら無言の了承した荘。


「ね、ほら色々とあったら……?お二人で抜けていいから~…ふふふ」


上品に口元に手を当てて気味悪く笑う愛瑠。


「……行かない」


旭日がぼそりとそんなことを言った。


「まぁまぁ旭日ちゃん。沈んでるのもわかるけど、次よ!次の恋!!ほら、高校生の恋愛なんてこんなもんよ。誰かに捨てられて?また拾われる?猫よ、猫!迷いネコ!」


「……なんか、その例えヤメロ。あたし、捨てられてないし」


「はぁあ?こっちはね、あんたを元気づけようと……!!」


猫はどうかと思うけど……。


「ほら、誰かがお持ち帰りしてくれるかもだし?」


「私、年上のオトナがタイプなんだけど」


「知るか!!そんな奴ばっかり選んでるから現にこうなってるのよ!!」


なんだ、この逆上シーンは。


「はい、ってことでけってーい!じゃあ、早速準備よ!」


愛瑠はそう言うとコテとメイク道具、髪飾りにルーズソックスを引っ張り出してきた。


「どこからそんなの……」


「私、基本ドラ〇もんだからー」


なんだ、それ。


「さ、準備、準備ー」


そういって無理やりいろいろとされたのはいうまでもない。