次の日、店長に久しぶりに会った。

私は髪も、メイクも服も気合いを入れた。

「変わってしまった」とは、思われたくない私の変な意地。

店長は、携帯の機種が変わってた。

珍しくスーツ着てた。
でも変わらない何かが間違いなくそこにはあって、

漂う空気。

声。

横顔。

あぁ懐かしいな。

私はこの人にどれだけ救われたんだろう。

「久しぶりやなぁあれから大変だったんやで」

店長があの頃と変わらない口調で話す。


私が辞めてから、もう一人不動の人気の女の子が辞めたこと。

何度もこんな私に助けの電話をしようと思ったことを、明るい口調で話してくれた。