そして________“やっと会えた”と思ってしまう『あたし』も、おかしいのだ。
やっと会えた、あなたに。
“あいしているわ”と囁かれた時、どれだけ懐かしい感覚に陥ったか。
ああそうだ、思い出した。あなたは____『わたし』は、あたしに愛を教えてくれた、あなただったんだね。
あの時とは大違い。美しい、大人の女性に育った。
そしてあたしも、人間になってあなたに会えた。
あたしは、遠い遠い昔、花だったのだ。
美しい、美しいマリーゴールド。オレンジ色の花びらは、明るく元気な印象を与える、マリーゴールドだった。
あたしは昔、目の前の人を救った。目の前の人を愛した。目の前の人に、殺された。たぶん。
あたし、あなたのこと大好きだった。愛の儀式をする度に、ただの飾り物のあたしが、途端に人間のように、動いて生きる、自由に生きれる“動物”に慣れた気がしたんだ。
あたしは目の前の、『わたし』を____愛してる。
お互いに、愛し合ってる。



