わたしを生かしたリリィへ








「______ねえリリィ、……いえ、凜々。愛しているわ」

「……は?」

思わずそんな声を漏らしてしまった。

何?この人。あたしをマリーゴールドの、ただの花の“リリィ”だと思っているの?

錯覚?幻想?あたしの名前を凜々だと知ったからこんなこと言ったの?否、名前を教える前からおかしな事は沢山言っていた。だったら何故?


「ねえ凜々、わたしね、あなたのこと、ちゃんと愛しているのよ。この世でいちばん、いっちばん大好き。ねえ、愛してる。あの時わたしを救ってくれたのは、あなただったのね。やっと……やっと会えた!」

彼女はまるで天使のように、キラキラと純粋な面持ちで笑った。なんの不純物も混じっていない、純粋な顔。

「凜々、ねえ凜々、聞いて。あなたはリリィなのよ、リリィ。ねえ、やっと会えたのよ。はやく、わたしと一緒に暮らしましょうよ。ねえリリィ……凜々、これは“生まれ変わり”って言うのよ。そうでしょ?凜々は、リリィの生まれ変わりなのよ。ああ、凜々、あの時のままね。ずーっと変わっていないわ!きれいな肌は、オレンジの花びらにぴったりね、そのまんまよ、凜々。ねえ、やっとわたしに会いに来てくれたのよね?これって本当に運命よ!」



_________嗚呼。

この人はおかしい。狂っている。