「……皆!」
いずなとノエルさんと戦い始めて、多分数十分は経った頃。
そんな声とともに、僕らを包んでいた膜のようなものにヒビが入り、パキン、と膜が砕け散る。僕らがいたのは、僕の住む館の庭だった。
「……父様」
砕け散った膜から入ってきたのは、父様だった。父様は「ようやく見つけた……」と息を切らしている。
衣装は違うから、パラレルワールドの父様なのだろう。
父様はルーチェに近づいたかと思えば、ルーチェの肩をガシッと掴んだ。
「ルーチェ……?」
「……」
父様がルーチェの名前を呼ぶと、ルーチェは父様から顔を逸らす。
……ん?何が起こっているんだ……?
「……ルーチェ、お前……ほんっとに好奇心の塊だな?そっちの俺の苦労が計り知れないよ」
「……ほら、でも……解決できたから良かったじゃん」
「そうだけど、そうじゃない。クラルといい、パラレルワールドのルーチェといい。どうして、あんなに好奇心が旺盛なんだか……」
ルーチェを見た後、父様はパラレルワールドの僕――ディスペアへと目を向けた。
「パラレルワールドのルーチェとクラルを一緒にしたら、何をするか分からない……ストッパーとして、うちのルーチェがいてくれて助かったよ」
そう言った後、父様はパラレルワールドのルーチェ――クロウへと顔を向ける。



