「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】

「……ちょっと待て。話が何も見えないんだが……説明しろ」

その会話に入ってきたのは、ギルバートさんだった。いつの間にか、全員が僕らの近くにいる。

「……えっと、実は――」

僕は、1週間くらい前からの出来事を話した。パラレルワールドにいた時に、皆に内緒でパラレルワールドのルカさんとルシフェルさんに協力してもらっていたことも、ついでに話す。

『私は、主人の命令でずっとルシフェルさんの手伝いをしていました』

ルシフェルさんの肩に止まっていた八咫烏は、僕の肩に飛び移った。

「八咫烏くん、ありがとね。すごく助かったよ」

そう言って、ルシフェルさんは優しい笑顔を八咫烏に向ける。

「……ルシ兄って、そんな顔出来るんだ……」

その笑顔がルカさんの目に入ったらしい。ルカさんは、そう呟いた。

「…………もしかして、パラレルワールドから来たルカかな?俺の知るルカは、俺のことルシ兄って呼ばない」

その呟きがルシフェルさんの耳に入り、ルシフェルさんはルカさんの方を見る。ルシフェルさんは、どこか悲しそうな表情をしていた。

ルシフェルさんに聞かれて、僕は悩んだものの話したんだ。僕の世界にいるルカさんとルシフェルさんとの関係を。

だから、色々と複雑なんだろう。

「……えっと、話が逸れたから戻すね」