「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】

僕の言葉に、クラル様は「えっ?」と驚いた様子を見せた後、ルーチェの方を向いた。

「八咫烏の発言からして、本当のことだと思います」

ルーチェが冷静にそう返すと、クラル様は「そっか」と再び僕を見る。

「詳しい話は、家で聞くよ。ルーチェ、アーサーとティムは?」

「……今日、用事が終わり次第来ます。1時間後になるかと」

「なら、アーサーとティムが来てからの方がいいか。説明は、一度に済ませたいだろうし。えっと、パラレルワールドから来たルーチェはそれでも大丈夫?」

僕が「うん、大丈夫だよ」と頷いて微笑むと、クラル様とルーチェは同時に驚いた顔をした。

「えっ、なに?」

「いや、何も……とりあえず、帰ろっか。ルーチェの学校での話も聞きたいし」

そう言って、クラル様は歩き出す。その後をついてルーチェも歩き出したから、僕も後を追うように歩いた。

「……さっきから気になってたんだけど」

僕が声をかけると、クラル様は「どうしたの?」と僕の方を一瞬だけ見る。

「ルーチェって、学校に通ってるの?」

「そうだよ。冒険者育成学校にね……ちょっと色々あって。そっちは違うの?」

「僕は、通ってないよ」

僕が首を横に振ると、ルーチェは「そうなんだ」と返した。