「ここ、どこだろう……」
さっきまで、僕はパラレルワールドのアーサーとティム、それからクラル様と庭にいた。
いきなり目の前が真っ暗になって……気が付いたら、紫色の膜?のようなもので囲まれた場所にいる。外の景色は見えない。
「……ルーチェ!」
久しぶりに聞く声が聞こえてきて、僕は反射的に声がした方を見た。
そこには、ラウルがいる。その近くには、アーサーとティム、ルーチェにクラル様がいた。
ルーチェの肩には、パラレルワールドの八咫烏がいる。
「うぉ!目の前に俺がいる!」
アーサーが、声を上げる。服装は違えど、この空間には、2人のアーサーとティム、クラル様がいる状態だ。
「……多分、パラレルワールドから来た僕らだよね……?えっと、初めまして……?」
クラル様が、困惑した表情で話し出した。こんな状況でも冷静でいられるクラル様が正直すごいと思う。
「はい。その解釈で大丈夫かと。僕らの世界にいるルーチェがお世話になりました。初めまして。僕は、ラウル・リヴィエール。ルーチェの友だちです」
ラウルもラウルで、冷静だ。ラウルは、その後に起こったことを話してくれた。
落ちてた本を拾ったら、光に飲み込まれて気が付いたらここにいたらしい。
「……落ちてた、本……」
僕がそう呟くと、近くから「うわっ!」という色んな声が聞こえてきて、僕は声がした方を見る。
「……ルカさん、ルシフェルさん、ギルバートさん……」



