「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】

そう思って、僕は「分かったよ」と返すと自室を出て庭へと向かう。

庭に出ると、綺麗な音色が耳に入った。

庭の真ん中では、ルーチェが消えてからずっと僕の家で泊まって、色々と手伝ってくれているティムが横笛を吹いている。

僕は、ティムに近づいて声をかけた。ティムは、吹くのを止めて「クラルさん」と僕の名前を呼ぶ。

――ドサリ

その時僕の近くが音がして、僕は音がした方を見た。僕の近くで、誰かが倒れている。

「大丈夫ですか!?」

僕は、倒れている誰かに駆け寄った。駆け寄って、紫色の瞳を見て、僕は驚く。

「……ルーチェ?」

髪型や服装は違えど、顔はルーチェにそっくりだったから。

「……クラル様……」

僕と目を合わせたルーチェ?は、僕の名前を呼んだ。声は、ルーチェそのものだ。

「……え、お前……ルーチェなのか?1週間の間に何があったんだ?」

いつの間にか僕の近くに来ていたアーサーが、ルーチェに話しかける。

「……1週間の間って……さっきまで一緒にいたじゃんか」

ルーチェ?はそう言いながら、体を起こした。

「ね、あのモンスターはどうなったの?」

「モンスター?」

「うん。ルーチェが、いずな……だっけ?って呼んでたモンスター」

……どういうことだ?本当に、何が起こって……。