ルーチェと八咫烏が行方をくらませてから、約1週間が経った。
僕は今、ルーチェを助ける方法がないか色々と資料を漁りながら、方法を考えているところだ。
『クラル様』
僕の足元にいるのは、ルーチェが消えた場所にいた、青みがかったローブを着た黒猫。この猫は、呪具の化身。
猫の形をした呪具の化身――ケイは、とある魔王の側近に仕えている。
ルーチェと八咫烏が、呪具の影響を受けたモンスターによってどこかに飛ばされる瞬間を見ていて、ルーチェが戻ってくるまで手伝ってくれることになった。
「どうしたの?」
『先程から根を詰めすぎだ。少しは、気分転換で外に出たらどうだ』
「……でも、早く助けないと……」
ケイにそう返すと、ケイは深くため息をついた。
『人間というのは、よく分からんな。いいから、気分転換に庭にでも行くがよい。気分転換したら、案外いい方法が思い浮かぶかもしれぬぞ』
そう言って、ケイはジッと僕を見つめる。
……本当は、もう少し考えたいんだけど……でも、ケイの言うことも一理あるかも。



