「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】

ティムと一緒に遊びに来たらしいアーサーが、笑いながらそう言った。

「お邪魔してます……2人は、何やってるの?」

アーサーとティムが、部屋に入ってくる。それを見届けたクラル様は「僕、街に行ってくるね」と言い残してドアを閉めた。

「魔法薬の研究。ルーチェが書いたやつを読んでたところ」

「……それにしても、大分散らかってんな~。同じルーチェの部屋だとは思えん」

部屋を見渡したアーサーが、そう口にした。うるさいな。僕は、綺麗好きなルーチェと違って整理整頓は苦手なんだ。

「……ちゃんと帰るまでには、片付けるって……」

「…………うん、何とか読めた。そっか、その発想はなかったな」

僕とアーサーとでいろいろと話してると、ルーチェがそう言う。いつの間にか、読み終えたらしい。

良かった~。なんて書いてあるのか聞かれずに読んでもらえた。嬉しいな。

なんて、思ってた時だった。

ぐらりと地面が揺れる。それとほぼ同時に、モンスターの咆哮が近くから聞こえた。

「……ッ!?」

窓から外を見てみると、大型のモンスターが庭にいて、暴れてる。その近くにいたのは、カラミティに行くと言ってたクラル様だった。

「クラル様!」

ルーチェは、勢いよく部屋を出てく。僕とアーサーとティムもルーチェの後を追うように部屋を出た。