「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】

ルシフェルさんが驚いた声を上げて、ルカさんは「パラレルワールド……」と呟く。

「ここに来て良かった。2人に、聞きたいことがありまして」

「聞きたいこと?」

「はい。僕ら、様子のおかしいモンスターについての情報を集めてまして……何か知ってたら、情報をください」

僕がそう言うと、ルカさんは「兄さん」とルシフェルさんの方を向いた。

この世界のルカさんは、ルシフェルさんのことは「兄さん」呼びなのか。

「まぁ、彼じゃなさそうだし……話してもいいか。俺らは、消えた呪具の行方を追っている」

……消えた、呪具……。

『主人、ようやく見つけましたよ』

そう言って僕の目の前に現れたのは、神鳥のような見た目の八咫烏だった。

「八咫烏!この世界にいたんだ」

『はい。主人とともにパラレルワールドに飛ばされた私は、ルシフェルさんに保護され、ルシフェルさんとルカさんの手伝いをしていました』

そう言って、八咫烏は僕の肩に止まる。

「良かったね、八咫烏。主人と会えて」

ルシフェルさんは、そう言って優しく微笑んだ。

……ルシフェルさんも、僕の知るルシフェルさんと違うのか。

『短い間でしたが、ありがとうございました』