結局、メブキさんが真っ黒な風呂敷で生首を包んでくれた。
どこから出したのか、何のために持っていたのかは、「秘密♡」ということだ。
生首入り風呂敷を影が抱えて家に帰った。
「また寄り道してたでしょ。宿題やっちゃいなさいね」
「はーい」
母さんに見つからないように二階の自分の部屋に急ぐ。
でも母さんは鋭いから、
「家に変な物持ち込まないでよ」
と一階から言われた。
「だ、大丈夫……たぶん」
「大丈夫じゃねえよ」
影がぼやいて風呂敷から生首を取り出した。とりあえず机の下から引き出しの棚を引っ張り出してそこに乗せておく。
「とりあえず宿題するね」
「そうしとけ」
「……ところで、今さらではござるが、なにゆえ貴殿の影は自在に動いて喋るのであろうか」
「さあ、何でだろうねえ」
僕は生返事をしながら英語のワークに取りかかった。
影は無視して、僕の足元に戻っていった。
生首はキョロキョロしていたけど、地図帳に気づいて首を伸ばし……棚から落ちた。
なんかこの首、落ちてばっかりだ。
どこから出したのか、何のために持っていたのかは、「秘密♡」ということだ。
生首入り風呂敷を影が抱えて家に帰った。
「また寄り道してたでしょ。宿題やっちゃいなさいね」
「はーい」
母さんに見つからないように二階の自分の部屋に急ぐ。
でも母さんは鋭いから、
「家に変な物持ち込まないでよ」
と一階から言われた。
「だ、大丈夫……たぶん」
「大丈夫じゃねえよ」
影がぼやいて風呂敷から生首を取り出した。とりあえず机の下から引き出しの棚を引っ張り出してそこに乗せておく。
「とりあえず宿題するね」
「そうしとけ」
「……ところで、今さらではござるが、なにゆえ貴殿の影は自在に動いて喋るのであろうか」
「さあ、何でだろうねえ」
僕は生返事をしながら英語のワークに取りかかった。
影は無視して、僕の足元に戻っていった。
生首はキョロキョロしていたけど、地図帳に気づいて首を伸ばし……棚から落ちた。
なんかこの首、落ちてばっかりだ。



