「で、で!? ひよりはどこに誘うの!? もう決めた? それとも今から一緒に考える!?」
「え、えっと……まだ何も決めてなくて……」
(どこがいいんだろう……)
頭の中に、いろんな景色が浮かんでは消えていく。カフェはこの前行ったし、じゃあ次は──
「ひよりの“好きな場所”ってどこ? そこにすればいいじゃん!」
「好きな場所……?」
少しだけ目を伏せて、思い浮かべる。
静かな図書館、人の少ない公園のベンチ、放課後の図書室の窓ぎわ席。
どれも賑やかじゃないけれど、心が落ち着く場所だった。
「……静かで、落ち着けるところが、好きかな」
「それ、めっちゃいいじゃん! ねえ、駅前にできた“図書カフェ”知ってる? 静かで雰囲気いいし、スイーツもおいしいって評判なんだよ。甘党男子にも刺さる!」
まゆが即座にスマホで検索し、しおりもその画面をのぞき込む。
「え、えっと……まだ何も決めてなくて……」
(どこがいいんだろう……)
頭の中に、いろんな景色が浮かんでは消えていく。カフェはこの前行ったし、じゃあ次は──
「ひよりの“好きな場所”ってどこ? そこにすればいいじゃん!」
「好きな場所……?」
少しだけ目を伏せて、思い浮かべる。
静かな図書館、人の少ない公園のベンチ、放課後の図書室の窓ぎわ席。
どれも賑やかじゃないけれど、心が落ち着く場所だった。
「……静かで、落ち着けるところが、好きかな」
「それ、めっちゃいいじゃん! ねえ、駅前にできた“図書カフェ”知ってる? 静かで雰囲気いいし、スイーツもおいしいって評判なんだよ。甘党男子にも刺さる!」
まゆが即座にスマホで検索し、しおりもその画面をのぞき込む。

