***
放課後。
帰り道の途中、ふと、ひよりは決めた。
(朝と同じ電車に乗ってみようかな……)
会えるわけない、そんな都合のいい偶然なんて。
だけど、心のどこかで期待していた。
午後五時すぎ。
朝よりも少し空いた車内。
ひよりは、今朝と同じ場所――窓際の、ドアから少し離れた位置に立つ。
電車が止まり、乗り換えの人波が動いた、そのとき。
「……桜庭さん?」
声がして、胸が跳ねる。
顔を向けると、そこに――藤宮宙がいた。
「え……あっ……!」
言葉が詰まるひよりに、彼は優しく微笑んだ。
「今朝のこと、怖かったでしょ? 大丈夫だった?」
その優しい気遣いに、胸がきゅっと締め付けられる。
「……はい。あの…会えると思ってなかったからびっくりしちゃって……」
「俺も。偶然……って言うとウソっぽいけど、ほんと偶然」
そう言って、宙は照れくさそうに頭をかいた。
放課後。
帰り道の途中、ふと、ひよりは決めた。
(朝と同じ電車に乗ってみようかな……)
会えるわけない、そんな都合のいい偶然なんて。
だけど、心のどこかで期待していた。
午後五時すぎ。
朝よりも少し空いた車内。
ひよりは、今朝と同じ場所――窓際の、ドアから少し離れた位置に立つ。
電車が止まり、乗り換えの人波が動いた、そのとき。
「……桜庭さん?」
声がして、胸が跳ねる。
顔を向けると、そこに――藤宮宙がいた。
「え……あっ……!」
言葉が詰まるひよりに、彼は優しく微笑んだ。
「今朝のこと、怖かったでしょ? 大丈夫だった?」
その優しい気遣いに、胸がきゅっと締め付けられる。
「……はい。あの…会えると思ってなかったからびっくりしちゃって……」
「俺も。偶然……って言うとウソっぽいけど、ほんと偶然」
そう言って、宙は照れくさそうに頭をかいた。

