「まじかー」
「やったー!」
「はいはい、ほな、さっそくやけど、委員会決めるでー」
「クラス委員の子、前来てやー」
この担任、バカなのか?いや、去年からバカだったか


「先生ー、クラス委員まだ決まってませんよ」

「あ、そやな、ほんならクラス委員から決めるわー」

「ほな、出席番号一番は――千歳か、前出て、まとめてや」
青空だから一番なのか
「はい」
「じゃ、クラス委員決めまーす」
「やりたい人ー!」
「…………」
はぁ、やっぱやる人いないよね

「はいはーい!今年も千歳がやれば良いんじゃない?」
美空、、あいつ
「でも、他にやりたい人が」
「……」
「いないのかよ!?分かった、俺がやる、あと一人はーー」
「千歳がやるなら僕もやるー!」
「葵、気持ちは嬉しいが、クラス委員は男女一人ずつがルールだ」
「じゃ、私がやるよ」
音か、頭も良いし、ちょうど良いね
「よし、じゃ、決まりでいい?」
俺がそう言うと、みんなうんうんと頷いている
「じゃ、決まりで」
みんな納得した顔をしているが、一人、納得していないのが
「のんだけずるい!」
「だから、葵は男だろ」
そう、葵である
たしか去年も俺がやると決まったときだだをこねていた
去年は説得するのに時間がかかったけど
今年はどうかな
「そんなにやりないなら、音と一緒にやってもいいよ」