「最近忙しそうだけど、体調は大丈夫?」
打ち合わせが終わって帰り支度をしていると、磯崎さんが声をかけてきた。
「はい、大丈夫です。お仕事は大好きなので、むしろ元気をいただいていますわ」
「はは、それは頼もしいね。確かに最近のエリサちゃんは、本当に生き生きしているからね。やっぱり撮っていて楽しいよ」
磯崎さんにそう言っていただけるのは、とても嬉しい。上辺だけの言葉じゃなくて、被写体としっかり向き合ってくださっているのがよく分かるもの。
この方と出会っていなければ、モデルの仕事が嫌になっていたかもしれない。ただ綺麗に飾られるだけの存在として扱われるのだとしたら、悲しいもの。
磯崎さんは、いつも「私」を見てくださっている。だから心から信頼できるわ。
「天気にもよるけど、スケジュールには余裕があるから、ウィーンでは少し羽を伸ばせるかな」
「ふふ、楽しみにしています」
「エリサさん、次の予定が……」
黒瀬さんが遠慮がちに声をかけてきた。
「呼び止めてごめんね。来週からの撮影、楽しみにしているよ」
「はい。よろしくお願いします」
頭を下げて、磯崎さんの事務所をあとにした。
以前ほどではないけれど、やっぱり黒瀬さんは、磯崎さんのことを警戒しているように見える。きっと、高梨さんから釘を刺されているのね。
打ち合わせが終わって帰り支度をしていると、磯崎さんが声をかけてきた。
「はい、大丈夫です。お仕事は大好きなので、むしろ元気をいただいていますわ」
「はは、それは頼もしいね。確かに最近のエリサちゃんは、本当に生き生きしているからね。やっぱり撮っていて楽しいよ」
磯崎さんにそう言っていただけるのは、とても嬉しい。上辺だけの言葉じゃなくて、被写体としっかり向き合ってくださっているのがよく分かるもの。
この方と出会っていなければ、モデルの仕事が嫌になっていたかもしれない。ただ綺麗に飾られるだけの存在として扱われるのだとしたら、悲しいもの。
磯崎さんは、いつも「私」を見てくださっている。だから心から信頼できるわ。
「天気にもよるけど、スケジュールには余裕があるから、ウィーンでは少し羽を伸ばせるかな」
「ふふ、楽しみにしています」
「エリサさん、次の予定が……」
黒瀬さんが遠慮がちに声をかけてきた。
「呼び止めてごめんね。来週からの撮影、楽しみにしているよ」
「はい。よろしくお願いします」
頭を下げて、磯崎さんの事務所をあとにした。
以前ほどではないけれど、やっぱり黒瀬さんは、磯崎さんのことを警戒しているように見える。きっと、高梨さんから釘を刺されているのね。



