「そんな彼氏、別れて正解ですよ。先輩はこんなに魅力的なのに」

「えぇっ…?」


「先輩、あんな人のために泣く必要は無いですよ!何があっても先輩のことを好きな人が現れますから♪」

「っ…ぐすっ…ありがとう…八つ当たりしてごめん…」

「大丈夫ですよ!先輩、笑ってください!」


普通、こんな風に言えるだろうか。

先輩の姿が見えなくなって俺は自販機に近付く。


「あれ、天宮くん!どうしたの?」

「…自販機」

「あぁ!」


俺は小銭を自販機に投入する。