電車を降りて繁華街に着いた。


「すごい人だねーー」


ここには何回かだけ来たことがある。

大きいショッピングモールがあってオシャレなお店がたくさん!


私が住んでるとことは大違い。

でも…美羽にとってこの景色は当たり前なんだよね。


「人多いの苦手?」

「んーと…ちょっと慣れてないというか…」

「じゃあ、手繋ごっか」


吉川くんが手を出した。


「え!?いやいや、何で!?」

「迷子にならないように」

「ならないよ!」


ぷいっと拗ねてみる。


「あはは、可愛い」

「可愛くないって!それよりアイス!」