天使?小悪魔?

天宮くんと過ごす時間は楽しい。

嫌なことも忘れられそうな気がする。


天使になったり小悪魔になったり甘えたり…。

私はコロコロ態度を変えるのに天宮くんは怒らない。


何で?


私の事を本気で好きになるわけない。


…でも、落ちるならもっと落ちて欲しい。

もっと私を好きになって欲しい。



…いつもの無言の帰り道。

私は…天宮くんの制服を掴んだ。


「…どうした?」

「……。」

「…栗原さん?」

「…ごめんね!何でもない!」