「いつもこんなことしてんのか」


声が聞こえて私は振り向く。


「天宮くん、どうしてここに?」


「栗原さんを探してた」

「あ、そうなの?」


「何でそこまでして和田さんのためにするの」

「麻衣は…。麻衣を苦しめてるのは私だから。罪滅ぼし」


「人の事ばっかだな」

「私の事なんてどうでもいいんだよ。それより何で私を探してたの?」


「あぁ、この前のプリント間違ってたから」

「あ、ほんと?どこー?」

「教室でやるぞ」

「はーい」