放課後


天宮くんと2人きりの教室は静か。

うーん…ダメだ。

全然集中出来ない…。


「…今日はやめとくか」

「え?何で?」

「疲れてるだろ」


疲れてる…うん、疲れてる。

毎日勉強してるからってこともあるけど…


「私、耳がいいから遠くでコソコソ喋ってるのも聞こえるんだよね。私の事だけじゃなくて…麻衣の事も…。なんか…静かなところに行きたい」

「……」


「天宮くんはあんまり喋んないから心地いい」

「…え」


「というわけで!私は今から寝るからチャイムなったら起こしてね」

「…は?」


私はうつ伏せになって寝た。