花火大会当日


もみじ駅までお母さんが送ってくれることに。

吉川くんとは駅で待ち合わせ。

車に乗って揺れているとお母さんが口を開いた。


「一緒に行く子、男の子~?」

「え!?ち、違うよ!」

「ふ~ん?お母さんに嘘ついても意味無いわよ~」

「何でバレたの!?」


「この前、家に入れてたでしょ。コップが2つ洗ってあったから」

「美羽が来たかもしれないじゃん!」

「美羽ちゃんはお花のコップでしょ。使ってあったの透明だったじゃない」

「うぅ…」


「それに、麻衣の様子を見てたら分かるわよ。恋してる顔だもの~」

「わー!わー!言わないで!!」

「まぁ、どんな男かはチェックしないとね」