天宮くんは駅に向かった。


「電車乗る」

「はーい」


ピッ

ICカードをタッチして電車に乗った。


「…人多いな」

「夏休みだもんね」

「栗原さん、俺の後ろに隠れて。痴漢されたら困る」

「え、天宮くんの後ろ?前じゃダメ?」

「…いいけど」


……。


「やっぱり後ろがいいかも…」

「もう電車動く」


…ドキドキ。


だって!


天宮くんにハグされてるんだもん!!


はぁ~。

どこに行くんだろう…。

私の心臓もつかな…。