「なっ…何で美羽の味方になるの!?里奈に逆らうの!?」

「あー、うっせぇわ。今から警察呼ぶから黙ってろ」


天宮くんがスマホを取り出す。


「な…なんで…もう知らない!!」


里奈は走ってどこかへ行った。


「栗原さん、大丈夫か?」



ぎゅっと抱きしめられる。



ダメだよ…。

抱きしめられたら…

自分にかけた魔法が解けちゃう…。




ポロポロ。。。。

涙が溢れる。


「栗原さん…」

「天宮…くん…私を…拒否してよ…。私は…最低なことしたのに…お願い…私のこと…嫌いになって…」


私は天宮くんの腕を振りほどいて走った。


ごめん。

ごめんね、天宮くん…。

天宮くんが幸せになることを願ってるよ…。