天使?小悪魔?

しばらく無言のまま歩いていると天宮くんが口を開いた。


「あのさ」

「ん?」


「栗原さん、何でバイトしてるの」

「欲しいものがたくさんあるんだよね。洋服にバッグにアクセサリーに…」

「そうか」


「ねぇ、天宮くん。さっき嫉妬したでしょ」

「だったら何だ」

「ううん~何でも~」

「……。」


また無言になった天宮くん。

しばらくして私の家に着いた。

オートロックのマンション。


「天宮くん、ありが…」


お礼を言おうとした時グイッと引っ張られた。