天使?小悪魔?

「お疲れ様でした~」


私と真人先輩は着替えてレストランを出た。


「栗原さん、家まで送るよ」

「そんなことしたら彼女さんに恨まれますよ?」

「でも女の子一人で帰らせるわけにもいかないからさ」

「いえ、大丈夫です」





「栗原さん」



後ろを振り向くと…


「天宮くん?」

「お、彼氏?なら安心だな。じゃあまたな」

「はい。お疲れ様です」


真人先輩は手を振って帰っていった。


「栗原さん、あの男誰」

「おやおや、怒ってますね、天宮くん♪」


「誰?って聞いてんだけど」

「バイトの先輩!でも安心して。彼女いるから」

「バイトしてんの?」


しまった…。

私は口を手で押えた。