「木浪!任せた」
「はい!」
ドアノブに手をかけ、回す。
「こんにちは。今日は晴れてますね」
「......」
話しかけても返ってこないのが普通だ。
爽を失ったあの時から約2年後。
俺は高校を卒業して警察学校に入った。
警察学校を卒業してからは、交番勤務でただひたすらに人や街を守ったり、街の人のお手伝いをしたりした。
それが認められ、今は刑事課に配属されている。
俺は取り調べをするのがそれなりに得意だった。
事件に関係ないことの話から始めるため、効率は悪い。
でも、取り調べが難航することはほとんどなかった。
だからこうして、取り調べを任せられることも多くなった。
休憩時間。
先輩に聞かれた。
「木浪、お前どうして警察官になったんだ?子供の頃からの夢とか?」
夢...か。
「そうじゃないんですけど、ある人がきっかけなんです」
椅子に座りながら言う。
「なんだ?彼女か?」
彼女....か。
「だったら良かったんですけどね」
「振られたのか」
振られたとも言えない。
そもそも俺は...
「気持ちを伝えられなかったんです。ある日突然、事件で.....」
あの日のことを思い出すと、未だに胸が締めつけられる。
「......お前今何歳だっけ」
今までニヤついてたはずの先輩が真剣な表情で聞く。
「今年で22になりますけど...」
「その事件...6年前の七瀬家の事件だったりするか?」
なんで...先輩が........
先輩も今年で30だ。
知っていてもおかしくはないだろうけど......
刑事課の基準なら、爽の事件はそれほど大きくはなかったはずだ。
耳に入ってくると言うほど大きい事件では....
「その事件の捜査、俺がしたんだよ」
「先輩が.....ですか...?」
「はい!」
ドアノブに手をかけ、回す。
「こんにちは。今日は晴れてますね」
「......」
話しかけても返ってこないのが普通だ。
爽を失ったあの時から約2年後。
俺は高校を卒業して警察学校に入った。
警察学校を卒業してからは、交番勤務でただひたすらに人や街を守ったり、街の人のお手伝いをしたりした。
それが認められ、今は刑事課に配属されている。
俺は取り調べをするのがそれなりに得意だった。
事件に関係ないことの話から始めるため、効率は悪い。
でも、取り調べが難航することはほとんどなかった。
だからこうして、取り調べを任せられることも多くなった。
休憩時間。
先輩に聞かれた。
「木浪、お前どうして警察官になったんだ?子供の頃からの夢とか?」
夢...か。
「そうじゃないんですけど、ある人がきっかけなんです」
椅子に座りながら言う。
「なんだ?彼女か?」
彼女....か。
「だったら良かったんですけどね」
「振られたのか」
振られたとも言えない。
そもそも俺は...
「気持ちを伝えられなかったんです。ある日突然、事件で.....」
あの日のことを思い出すと、未だに胸が締めつけられる。
「......お前今何歳だっけ」
今までニヤついてたはずの先輩が真剣な表情で聞く。
「今年で22になりますけど...」
「その事件...6年前の七瀬家の事件だったりするか?」
なんで...先輩が........
先輩も今年で30だ。
知っていてもおかしくはないだろうけど......
刑事課の基準なら、爽の事件はそれほど大きくはなかったはずだ。
耳に入ってくると言うほど大きい事件では....
「その事件の捜査、俺がしたんだよ」
「先輩が.....ですか...?」
