後悔しない、ひとつのこと

爽のお葬式は、1週間後に行われた。

「この度はお悔やみ申し上げます。爽さんには息子共々お世話になりまして__」

父さんと爽のお母さんが話す。

「そうでしたか。爽がそんなことを_」

そこから少し離れた場所で、俺はお医者さん_燈さんと話していた。

「先日はありがとうございました」

そう言って頭を下げる。

「....もう大丈夫そうだね。君もだけど...爽ちゃんのお友達はみんな強いね」

「え?」

爽の友達といえば.....

「確か山崎 優菜さんと波田 瑞希さんだったけど、知ってる?」

「はい、2人とも爽と本当に仲がいいんですよ」

互いに信頼しあっていて。

たまに喧嘩してたのを見たことがあるけど、すぐに仲直りしていた。

「2人ともね、''爽は私達がメソメソするのを望んでいる訳じゃないから'' そう言って爽ちゃんの前ではずっと笑顔でいたんだ」

青空の下、おっきく笑う爽を見る。

あの二人も、爽に言えなかったこと。

言いたかったことがあったと思う。

けど前を向いた。

それは本当に爽のことをわかっているからできたことだと俺は思う。

みんなそうだ。

爽が大好きだから、

だからみんな前を向いているんだ。

爽、君はたくさんの人の支えだったんだね。

それはきっと...

今も。

これからも。

変わらない。