後悔しない、ひとつのこと

『 ''ごめんね'' それが爽ちゃんが君に遺した言葉だよ』

爽....

涙が溢れ出てくる。

誰かのために泣いたのは、初めてだと言っても過言ではなかった。

こうして当たり前に泣けるようになったのも爽のおかげで。

だから....

爽が謝ることなんて何もないのに。

どうして謝ったんだ.......

爽が謝らないで。

...俺はもう、大丈夫だから。

爽も笑っていて。

今までみたいに。

俺が笑って過ごせてたら。

感情のままを表現できてたら。

きっと爽は笑ってくれるだろうから。

爽のことは忘れられない。

絶対に忘れない。

でも前を向いて歩いていくって、約束する。

この約束は、絶対守る。

でも.....今だけは許してほしい。

そんな気持ちで、俺は泣き続けた。

一晩中、涙が枯れるまで....ずっと。

もう、下を向かないために。

先生は、いつの間にか電話を切ってくれていた。

そんな優しさが、絆創膏になってくれた。

そう思えた。