後悔しない、ひとつのこと

昼休み、私の作戦は始まる。

昨日の夜、悩みに悩んで決めたことを実践するんだ。

「ねぇ、木浪」

「ん?七瀬から話しかけるなんて珍しいこともあんね」

確かに、珍しいどころか初めて。

「話がしたくて」

「話?」

「うん」

とっても大切な話。

「屋上、いい?」

「いいけど」

私の後をついてくるかのように木浪は歩いた。

屋上に続く階段をのぼって、重い扉を開けたら単刀直入に言う。

「木浪、付き合ってくれない?」