それからの私は雄大と会う度に、自分の気持ちを口にしてしまいそうになっていた。 雄大の誕生日から1ヵ月後、私の誕生日が近付いていた。 「ねぇチロ、誕生日って何してるの? さっきさーちゃんと誕生会しようかって話してたんだけど。」 休み時間、真実にそう言われて私は雄大の事を考えていた。 雄大の誕生日は私も当日祝う事が出来た。 もちろん、私の誕生日も一緒に過ごしたいと思っていたけどまだそんな話は出ていない。 「チロ?」 真実に顔を覗き込まれる。