「お兄ちゃん、ありがとね。」 「おう。 帰りは迎えに来てやんねーよ。」 「うん。 じゃあね。」 走りだすお兄ちゃんの車を見送り、待ち合わせ場所へと急ぐ。 ベンチに座ってケータイをいじってる雄大が目に入った。 「雄大!」 「おう、千尋。」 「誕生日、おめでとう。」 「ありがとう。」 私達はいつものようにカラオケへと足を運ぶ。 「はい、これ。 気に入るかわかんないけどプレゼント。」 「マジ? ありがとう。」 私の差し出したプレゼントを雄大が受け取る。 「うわっ、これめっちゃ嬉しい。」