電話を切り、私はお兄ちゃんの部屋に向かう。 「お兄ちゃん、ちょっと送ってほしいんだけど。」 「何処?」 「街まで。」 「仕方ねーな。」 私は荷物を持ってお兄ちゃんの車に乗り込んだ。 「将太と待ち合わせ?」 車を運転しながらお兄ちゃんはチラッと私を見る。 そういえば、将太と別れた事言ってなかったんだ。 「私ね、将太とは別れたんだ。」 「マジ?」 「私が全部悪いの。」 そう、私が悪い…。 お兄ちゃんに送ってもらった事で少し早く街に着く事が出来た。