それぞれが手に持ったグラスを高く上げ、カチンカチンと軽くぶつけ合う。 あっちこっちで話に花が咲き、笑い声が響き渡る。 「長谷さん、隣いいかな?」 「どうぞ。」 席を移動したりしながら色んな人と話していると、高井くんが話しかけてきた。 「長谷さんって、どこ高?」 「チロでいいよ。 私は、北高だよ。」 「マジ? 俺の中学から仲いい奴も北高だよ。」 高井くんの友達の名前を聞いたけど、私の知らない人だった。 私は高井くんと話している時、終始笑っていた。