飛行機の窓から外を見る弥生。
弥生「わぁー!海きれー!!」
弥生(今日から1泊2日の誕生日旅行in沖縄!)
○国際通り
弥生「どのお店から行きましょうか!」
宏樹「あ、あの店はどう?」
写真を撮ったり、食べ歩きしたり、楽しむ2人のシーンいくつか。
宏樹「暑さ大丈夫?なんか飲み物買おうか」
弥生「そうですね」
(宏樹さんとの時間はどこに行ってもあっという間。楽しくて終わってほしくない時間)
夕方、プライベートプール付きのホテルにチェックイン
夕食後、陽が落ちた頃
宏樹「せっかくだし、ナイトプール楽しんじゃおうか」
弥生「良いですね!焼けないし最高です!」
水着に着替えた弥生がプールサイドに向かう。初めて見る弥生の水着姿に頬を染める宏樹。
宏樹「…やば」ぼそっと
そばに弥生が来る
弥生「…?どうしました?」
宏樹「ううん。入ろっか」
夜空の下、プールの中が照らされ、部屋の明かりが間接的に広がり、幻想的な雰囲気。
ちゃぷ…ぴちゃ…
後ろから弥生を包み込むように密着。
宏樹「誰もいないから、外なのに好きなだけイチャイチャできるね」
弥生「そうですけど、近すぎますって」
宏樹「えー、じゃあ…」
弥生を持ち上げ、プールサイドに座らせる。
弥生(!?)
宏樹がプールの中から弥生を見上げる形。
宏樹「可愛い」
弥生「…照れます」
宏樹「何時間でも見てられる」
弥生「もぉ…大袈裟」
宏樹「これから毎年お祝いさせてね」
弥生(毎年…そんな一言で嬉しくなってしまう)
それぞれのアップからのキスする2人を横から見たシーン。
プールから出ると
ひょいっ、弥生を縦抱っこする。
弥生(!?)
宏樹「このままシャワー浴びに行こ」
弥生「ちょっと、おろして下さいー」顔赤い
宏樹「だーめっ」ニコニコ
次の日
○美ら海水族館
館内を歩く2人。
弥生「この水族館ずっと来たかったんです!」ワクワクしている弥生。
宏樹「再入館することになるけど、近くでイルカショーもしてるから見に行ってみようか」
弥生「はいっ」
イルカショーを楽しむシーン。
再び水族館内にいる2人。
弥生「あ!」
ジンベイザメが泳ぐ大きな水槽の前、2人の後ろ姿、手を繋いでいる。幻想的な空間。
弥生(2人で見た光景を私はずっと忘れないと思う。特別な日も、何でもない日も、宏樹さんとなら幸せで宝物になる)
帰りの飛行機で頭をくっつけ寝ている2人。
7月
○夕方、マンション、リビング
テーブルに座る弥生と芳樹。
芳樹「あ、この前沖縄土産ありがとな」
弥生「いえいえ」
(最初の頃が嘘みたいに、芳樹さんは私と宏樹さんの関係を見守ってくれている。出て行けや別れろなどと言われる様子もない)
芳樹「つーかさ、兄貴が断ったから今度は俺んとこに見合い話が来たんだけどっ!」
弥生「えっ!?」
芳樹「まさか過ぎるだろ。どうやら、立場とか関係なく親として孫の顔が早く見たいらしい」
弥生「孫…」
芳樹「そう。だから副社長だから結婚しろっていうより、孫を見たいから結婚しろって感じみたいで。兄貴がダメなら俺がって話になって」
弥生「大変ですね」
芳樹「他人事か!こっちは普通に恋愛したいのに」
弥生「え、芳樹さん彼女募集中なんですか!?」
芳樹「悪りぃかよ」
弥生「全く」
芳樹「そもそも、孫が見たいのが理由なら兄貴たちが婚約すれば済む話なんだよ。さすがの親父も大学生が相手なら卒業するまでは口出ししてこねーだろうし」
弥生(婚約…)
「そういえば、お母様の話を聞いたことがないんですけど…」
芳樹「あー離婚してるから」
弥生「あ…そうだったんですね」
芳樹「いわゆる熟年離婚ってやつだよ。俺が高校卒業したタイミングで。会社のこともあるし、俺たちは父親側の名字。うちの母さん、20歳で親父と結婚して、21で兄貴産んだんだよ。若くて楽しい20代を全部夫や子供のために使ったから、今はそれを取り戻すかのように楽しそうにおひとり様満喫してるよ」
弥生「会ってるんですね」
芳樹「俺は半年に1回くらい、兄貴は数年に1回俺と一緒に会う感じだな」
弥生(そうだったんだ…)
数日後
○実紅の住むマンション
弥生と宏樹が来ている。
弥生「うわぁーちっちゃーい!かわいぃー!」
赤ちゃんの顔アップ、ベビーベットの上。男の子。
弥生「実紅、出産お疲れ様。これ私と宏樹さんからの出産祝い」
実紅「ありがとー!彼氏さんも、初めて会ったのにわざわざありがとうございます。こんなボロボロの状態で申し訳ないです」
宏樹「この度はおめでとうございます。出産は命懸けとよく聞きますし、ゆっくり身体を休めてくださいね」
実紅「ありがとうございます」
弥生「そういえば里帰りしなかったんだね」
実紅「うん、彼が育休取ってくれたの。それに大学を休学して親に迷惑や心配かけたから、子育てはなるべく自分たちの力で頑張りたくてさ」
ウルッとする弥生
弥生「実紅からそんな言葉を聞けるなんて…親になったんだねぇ」
実紅「なにそれーっ。あ、抱っこしてみる?」
弥生「いいの?」
実紅「もちろん」
実紅から受け取り、そぉーっと新生児を横抱きする弥生。
弥生「やばい…」
実紅「彼氏さんもぜひ!うちの息子にイケメンパワーを与えてくださいっ」
宏樹「え、いいんですか!?じゃあ、お言葉に甘えて…」
ゆっくり弥生から宏樹の腕の中へ
宏樹「…かわいい」
デレている宏樹を見る弥生。
弥生(宏樹さんがパパになったらこんな感じなんだ。絶対良いパパになるよね)
帰り道
宏樹「赤ちゃんの癒しは無限大だね」
弥生「ですね。甘い匂いもして、ぷにぷにで、もう天使でした」
チラッと宏樹の横顔を見た。
弥生「…宏樹さんは将来子供がほしいなって思いますか?」
宏樹「子供は授かりものだし、どうしても女性の方が大変だから欲は言えないけど、ほしいかな。弥生ちゃんは?」
弥生「出産の痛みに耐えられるか分かりませんけど、私も子供はほしいです」
宏樹「弥生ちゃんと僕の子供なら絶対可愛いし、かっこいいよね」
弥生「あはは、すでに親バカじゃないですか」
(結婚すらしていないのに、子供なんてまだ先の話。それでも宏樹さんとなら自然と未来の想像がつく。私たちいつか家族になるのかな…)
宏樹「あ、芳樹から電話だ。出てもいい?」
弥生「もちろん」
宏樹「もしもし。…え…分かったすぐ向かう」
電話切る
宏樹「ごめん弥生ちゃん、急用ができた。…父親が倒れたらしい」
弥生「え…」
弥生「わぁー!海きれー!!」
弥生(今日から1泊2日の誕生日旅行in沖縄!)
○国際通り
弥生「どのお店から行きましょうか!」
宏樹「あ、あの店はどう?」
写真を撮ったり、食べ歩きしたり、楽しむ2人のシーンいくつか。
宏樹「暑さ大丈夫?なんか飲み物買おうか」
弥生「そうですね」
(宏樹さんとの時間はどこに行ってもあっという間。楽しくて終わってほしくない時間)
夕方、プライベートプール付きのホテルにチェックイン
夕食後、陽が落ちた頃
宏樹「せっかくだし、ナイトプール楽しんじゃおうか」
弥生「良いですね!焼けないし最高です!」
水着に着替えた弥生がプールサイドに向かう。初めて見る弥生の水着姿に頬を染める宏樹。
宏樹「…やば」ぼそっと
そばに弥生が来る
弥生「…?どうしました?」
宏樹「ううん。入ろっか」
夜空の下、プールの中が照らされ、部屋の明かりが間接的に広がり、幻想的な雰囲気。
ちゃぷ…ぴちゃ…
後ろから弥生を包み込むように密着。
宏樹「誰もいないから、外なのに好きなだけイチャイチャできるね」
弥生「そうですけど、近すぎますって」
宏樹「えー、じゃあ…」
弥生を持ち上げ、プールサイドに座らせる。
弥生(!?)
宏樹がプールの中から弥生を見上げる形。
宏樹「可愛い」
弥生「…照れます」
宏樹「何時間でも見てられる」
弥生「もぉ…大袈裟」
宏樹「これから毎年お祝いさせてね」
弥生(毎年…そんな一言で嬉しくなってしまう)
それぞれのアップからのキスする2人を横から見たシーン。
プールから出ると
ひょいっ、弥生を縦抱っこする。
弥生(!?)
宏樹「このままシャワー浴びに行こ」
弥生「ちょっと、おろして下さいー」顔赤い
宏樹「だーめっ」ニコニコ
次の日
○美ら海水族館
館内を歩く2人。
弥生「この水族館ずっと来たかったんです!」ワクワクしている弥生。
宏樹「再入館することになるけど、近くでイルカショーもしてるから見に行ってみようか」
弥生「はいっ」
イルカショーを楽しむシーン。
再び水族館内にいる2人。
弥生「あ!」
ジンベイザメが泳ぐ大きな水槽の前、2人の後ろ姿、手を繋いでいる。幻想的な空間。
弥生(2人で見た光景を私はずっと忘れないと思う。特別な日も、何でもない日も、宏樹さんとなら幸せで宝物になる)
帰りの飛行機で頭をくっつけ寝ている2人。
7月
○夕方、マンション、リビング
テーブルに座る弥生と芳樹。
芳樹「あ、この前沖縄土産ありがとな」
弥生「いえいえ」
(最初の頃が嘘みたいに、芳樹さんは私と宏樹さんの関係を見守ってくれている。出て行けや別れろなどと言われる様子もない)
芳樹「つーかさ、兄貴が断ったから今度は俺んとこに見合い話が来たんだけどっ!」
弥生「えっ!?」
芳樹「まさか過ぎるだろ。どうやら、立場とか関係なく親として孫の顔が早く見たいらしい」
弥生「孫…」
芳樹「そう。だから副社長だから結婚しろっていうより、孫を見たいから結婚しろって感じみたいで。兄貴がダメなら俺がって話になって」
弥生「大変ですね」
芳樹「他人事か!こっちは普通に恋愛したいのに」
弥生「え、芳樹さん彼女募集中なんですか!?」
芳樹「悪りぃかよ」
弥生「全く」
芳樹「そもそも、孫が見たいのが理由なら兄貴たちが婚約すれば済む話なんだよ。さすがの親父も大学生が相手なら卒業するまでは口出ししてこねーだろうし」
弥生(婚約…)
「そういえば、お母様の話を聞いたことがないんですけど…」
芳樹「あー離婚してるから」
弥生「あ…そうだったんですね」
芳樹「いわゆる熟年離婚ってやつだよ。俺が高校卒業したタイミングで。会社のこともあるし、俺たちは父親側の名字。うちの母さん、20歳で親父と結婚して、21で兄貴産んだんだよ。若くて楽しい20代を全部夫や子供のために使ったから、今はそれを取り戻すかのように楽しそうにおひとり様満喫してるよ」
弥生「会ってるんですね」
芳樹「俺は半年に1回くらい、兄貴は数年に1回俺と一緒に会う感じだな」
弥生(そうだったんだ…)
数日後
○実紅の住むマンション
弥生と宏樹が来ている。
弥生「うわぁーちっちゃーい!かわいぃー!」
赤ちゃんの顔アップ、ベビーベットの上。男の子。
弥生「実紅、出産お疲れ様。これ私と宏樹さんからの出産祝い」
実紅「ありがとー!彼氏さんも、初めて会ったのにわざわざありがとうございます。こんなボロボロの状態で申し訳ないです」
宏樹「この度はおめでとうございます。出産は命懸けとよく聞きますし、ゆっくり身体を休めてくださいね」
実紅「ありがとうございます」
弥生「そういえば里帰りしなかったんだね」
実紅「うん、彼が育休取ってくれたの。それに大学を休学して親に迷惑や心配かけたから、子育てはなるべく自分たちの力で頑張りたくてさ」
ウルッとする弥生
弥生「実紅からそんな言葉を聞けるなんて…親になったんだねぇ」
実紅「なにそれーっ。あ、抱っこしてみる?」
弥生「いいの?」
実紅「もちろん」
実紅から受け取り、そぉーっと新生児を横抱きする弥生。
弥生「やばい…」
実紅「彼氏さんもぜひ!うちの息子にイケメンパワーを与えてくださいっ」
宏樹「え、いいんですか!?じゃあ、お言葉に甘えて…」
ゆっくり弥生から宏樹の腕の中へ
宏樹「…かわいい」
デレている宏樹を見る弥生。
弥生(宏樹さんがパパになったらこんな感じなんだ。絶対良いパパになるよね)
帰り道
宏樹「赤ちゃんの癒しは無限大だね」
弥生「ですね。甘い匂いもして、ぷにぷにで、もう天使でした」
チラッと宏樹の横顔を見た。
弥生「…宏樹さんは将来子供がほしいなって思いますか?」
宏樹「子供は授かりものだし、どうしても女性の方が大変だから欲は言えないけど、ほしいかな。弥生ちゃんは?」
弥生「出産の痛みに耐えられるか分かりませんけど、私も子供はほしいです」
宏樹「弥生ちゃんと僕の子供なら絶対可愛いし、かっこいいよね」
弥生「あはは、すでに親バカじゃないですか」
(結婚すらしていないのに、子供なんてまだ先の話。それでも宏樹さんとなら自然と未来の想像がつく。私たちいつか家族になるのかな…)
宏樹「あ、芳樹から電話だ。出てもいい?」
弥生「もちろん」
宏樹「もしもし。…え…分かったすぐ向かう」
電話切る
宏樹「ごめん弥生ちゃん、急用ができた。…父親が倒れたらしい」
弥生「え…」



