背中に回された匠真の手にギュッと力がこもる。沙耶も彼にしっかりと抱きついたが、その拍子に肩からエコバッグがずり落ちた。
「あ」
沙耶が小さく声を上げて、匠真が腕の力を緩めた。
「大丈夫?」
匠真が沙耶の腕に引っかかっていたバッグを取り上げて、彼の肩にかけた。
「ありがとうございます」
けれど、彼の温もりが離れて寂しい。
その気持ちのまま顔を上げて匠真を見つめたら、彼は目を見開いて右手で口元を覆った。
「沙耶……」
「ど、どうしたんですか?」
沙耶は心配して彼の顔を下から覗き込んだ。
「そんな顔をされたら、我慢できなくなる」
「えっ?」
「今すぐ沙耶にキスしたい」
匠真が右手を下ろして、沙耶の耳元でささやいた。彼の熱くかすれた声に耳をくすぐられて、沙耶の頬がカアッと熱を持つ。
「沙耶の部屋に行ってもいい?」
「あの、でも、匠真さんの部屋のほうが、匠真さんがのんびりできるかなって思ったんですけど……?」
沙耶は窺うように匠真を見た。
「そんなに待てない。沙耶は待てるの?」
匠真が顔を傾けながら近づけてくる。伏せた目とわずかに開いた唇があまりに色気があって――。
「た、匠真さん、さすがに外ではっ」
彼の唇に引き寄せられそうになるのを、沙耶はどうにか理性を総動員して耐えた。彼の胸に両手を当ててギュウギュウ押すのを見て、匠真がクスリと笑う。
「そんなに嫌がらなくても」
「嫌がってるんじゃありませんっ。は、恥ずかしいんですっ」
匠真は口元を緩めたまま、沙耶の右手を取って、手の甲に唇を寄せた。
「俺が一番安らげるのは沙耶の隣なんだ。沙耶がそばにいてくれさえすれば、俺はそれでいい」
沙耶は頬が熱くなるのを感じながら、彼の手を握り返した。
「わ、わかりました。今日は私の部屋で……」
匠真の表情がゆっくりと緩む。細めた目と弧を描いた唇がとても嬉しそうだ。
「あ」
沙耶が小さく声を上げて、匠真が腕の力を緩めた。
「大丈夫?」
匠真が沙耶の腕に引っかかっていたバッグを取り上げて、彼の肩にかけた。
「ありがとうございます」
けれど、彼の温もりが離れて寂しい。
その気持ちのまま顔を上げて匠真を見つめたら、彼は目を見開いて右手で口元を覆った。
「沙耶……」
「ど、どうしたんですか?」
沙耶は心配して彼の顔を下から覗き込んだ。
「そんな顔をされたら、我慢できなくなる」
「えっ?」
「今すぐ沙耶にキスしたい」
匠真が右手を下ろして、沙耶の耳元でささやいた。彼の熱くかすれた声に耳をくすぐられて、沙耶の頬がカアッと熱を持つ。
「沙耶の部屋に行ってもいい?」
「あの、でも、匠真さんの部屋のほうが、匠真さんがのんびりできるかなって思ったんですけど……?」
沙耶は窺うように匠真を見た。
「そんなに待てない。沙耶は待てるの?」
匠真が顔を傾けながら近づけてくる。伏せた目とわずかに開いた唇があまりに色気があって――。
「た、匠真さん、さすがに外ではっ」
彼の唇に引き寄せられそうになるのを、沙耶はどうにか理性を総動員して耐えた。彼の胸に両手を当ててギュウギュウ押すのを見て、匠真がクスリと笑う。
「そんなに嫌がらなくても」
「嫌がってるんじゃありませんっ。は、恥ずかしいんですっ」
匠真は口元を緩めたまま、沙耶の右手を取って、手の甲に唇を寄せた。
「俺が一番安らげるのは沙耶の隣なんだ。沙耶がそばにいてくれさえすれば、俺はそれでいい」
沙耶は頬が熱くなるのを感じながら、彼の手を握り返した。
「わ、わかりました。今日は私の部屋で……」
匠真の表情がゆっくりと緩む。細めた目と弧を描いた唇がとても嬉しそうだ。

