だって私はヒロインじゃない!

 や、やばい。

 青峰君の顔が死んでる……。


 神様、仏様。


 青峰君のご尊顔から表情筋を奪ってしまい、申し訳ありません。


 この氷雨夕鈴。 命をもってお詫びいたします。


 だんだんと表情を取り戻してきた青峰君は、遠い目をしながら言った。



「神子戸との関係はただの噂だよ。
誰が言い出したのかは知らないけど、神子戸とはただのクラスメイト。 それ以上もそれ以下もない。
『高校に入ってから』は話したことないけど、その前から、俺は氷雨のことが好きだったよ。
優しいところとか、芯が通ってるとことか……」


「うん、もういい! ありがとう、十分です。 十分すぎるくらいです」



 やばい。

 イケメンの真面目な愛の告白。

 心臓に悪すぎる。