だって私はヒロインじゃない!

 ここで混乱している悲劇のヒロインを演じられたらいいんだけど……。


 めんどくせー。 超めんどくせー。


 体育倉庫片づけて、さっさと帰るって作戦だったんですけど。


 誰だよ、閉じ込めたやつ。


 余計なことすんじゃねえよ。さっさと帰らせろ。


 ……いや、落ち着け、私。


 ここで怒っても、何にもなんないだろ。


 とりあえず、この体育倉庫という名の無法地帯を片付けて……。



「ひとまず、粗方は片付いたな」


「……はい?」



 青峰君の声にはっと顔を上げる。