だって私はヒロインじゃない!

 とにかく断って、この場を切り抜けよう。


 ……としたんだけど。



「青峰ー!氷雨の、体育倉庫の整理、手伝ってもらえるか?」


「体育倉庫……?別に構いませんよ」



 おいー!!!


 こっちはまだ一言も「いい」って言ってないだろ!


 ……って、青峰君は何で許可出すの?


 そこは、「すみません。手伝いたいのは山々なんですけど、俺には可愛い彼女がいて……不安にさせたくないんです」でしょうが!


 そんなことしたら、愛しの神子戸麗ちゃんが悲しんじゃうよ!


 そう思って、神子戸ちゃんの方を見ると……。


 ほら、予想通り。