恋しくてやまない血液を今から味わえるのだと思うと、興奮して歯が疼く。瞳が緋くギラついた。
白翔の首筋に唇で触れると、彼がビクッと肩を震わせた。
「……ぁあの、」と声を上擦らせ、白翔が固まっているが。深緋は有無を言わさず首元にカプ、と牙を立てた。
捕食者が獲物をとらえて離さないように、彼にしがみつき、恍惚とした瞳を開ける。
ああっ、なんて甘くて美味しい血なの……っ!
口内に溜まる血が芳しく、つい夢中で三口も飲んでいた。
深緋にもたれかかった白翔は既に意識を失くしている。スグルくんを呼んで、玄関に寝かせるのを手伝ってもらった。
食欲を優先させるなら、まだまだ飲み足りないけれど、これ以上はやめておこう。あまり吸うと、白翔が貧血をおこす。
彼の首元に浮かぶ血をペロペロと舌で舐めて傷口を確認する。蚊に刺されたように赤くはなっているが、さして目立ちはしない。明日は反対側から吸血しよう。
長く綺麗なまつ毛を伏せる彼を見つめて、胸が詰まった。
このあと白翔を起こして、気絶した理由をでっち上げるのかと思うと、申し訳なさと情けなさで自分が嫌になる。
交際を始めた途端、意識を失う現象が起こるのだから、そのうち限界が来る。気絶した理由を聞いた白翔は毎回首を捻り、思うだろう。
“なんで深緋といる時だけ、いつも気を失うんだろう?”
“なんで記憶がうやむやになるんだろう?”
早く本当のことを話した方がいいのは、分かりきっている。
白翔の首筋に唇で触れると、彼がビクッと肩を震わせた。
「……ぁあの、」と声を上擦らせ、白翔が固まっているが。深緋は有無を言わさず首元にカプ、と牙を立てた。
捕食者が獲物をとらえて離さないように、彼にしがみつき、恍惚とした瞳を開ける。
ああっ、なんて甘くて美味しい血なの……っ!
口内に溜まる血が芳しく、つい夢中で三口も飲んでいた。
深緋にもたれかかった白翔は既に意識を失くしている。スグルくんを呼んで、玄関に寝かせるのを手伝ってもらった。
食欲を優先させるなら、まだまだ飲み足りないけれど、これ以上はやめておこう。あまり吸うと、白翔が貧血をおこす。
彼の首元に浮かぶ血をペロペロと舌で舐めて傷口を確認する。蚊に刺されたように赤くはなっているが、さして目立ちはしない。明日は反対側から吸血しよう。
長く綺麗なまつ毛を伏せる彼を見つめて、胸が詰まった。
このあと白翔を起こして、気絶した理由をでっち上げるのかと思うと、申し訳なさと情けなさで自分が嫌になる。
交際を始めた途端、意識を失う現象が起こるのだから、そのうち限界が来る。気絶した理由を聞いた白翔は毎回首を捻り、思うだろう。
“なんで深緋といる時だけ、いつも気を失うんだろう?”
“なんで記憶がうやむやになるんだろう?”
早く本当のことを話した方がいいのは、分かりきっている。



