吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)

「俺の方がずっとずっと、深緋を好きだってわかってるから。俺、おまえにもっと好きになってもらえるように、頑張るから」
「……ん」

 白翔からの真剣な愛情(きもち)を想うと、胸が痛んだ。勝手に自らの運命に引っ張り込んでおきながら、白翔に重要なことを秘密にしている。

「白翔」
「うん?」
「会いに来てね? 明日も明後日も、毎日私に会いに来て」
「っ、当たり前だろ!」

 白翔は嬉しそうに破顔し、深緋をきつく抱きしめた。広い背中に手を回し、深緋も彼を抱きしめる。

 彼の制服からふわっと柔軟剤の香りがし、その中に少しだけ汗の匂いが混ざる。愛しい人の香りだ。

「……あ、でも」

 不意に白翔が何かを言いかけて口を噤んだ。

「なに?」
「あ、いや。前にチラッと言ったんだけど。夏休みに部活の合宿があるから、そのときは会いに来れなくなるなと思って」
「それって何泊?」
「確か……二泊三日、だったかな」

 そう言って、白翔から体を離された。

 二泊三日か……。白翔と会えずに四十八時間が経過するのはさすがにまずい。どうしようか。

 こうなったらいっそのこと、気絶した白翔から採血して、その血液(ジュース)を三日ぐらいに分けて飲む、とか? それなら直接の吸血も週二ぐらいに減らせるし、怪しまれるリスクもちょっとは避けられる。