吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)

「アタシももう二年ほど前からスグルの血しか飲んでない。スグルに心底惚れてるからね、他の男の血じゃだめなんだ」
「っ、そんな」

 祖母とスグルくんは、深緋の目から見ても親子みたいな関係だと思っていた。だからこそ、余計にショックだった。

 祖母がスグルくんに恋をしていて、彼の血しか飲めない、ということは。

「もし、スグルくんが居なくなったら……。リリーさんは死ぬってこと?」
「そうだよ」
「じゃあ……白翔が、居なくなったら。私も年老いて死ぬってことだよね?」
「……そうだね、そういう運命だ」

 そばに腰を下ろした祖母が、深緋の頭をポンと撫でた。

「もう無理しなくていい」
「……リリーさん」
「今までずっと辛かっただろう?」

 哀しそうに笑うその表情(かお)を見て、胸がギュウっと痛くなった。うっすらと滲んだ視界から、涙の粒がポロポロとこぼれ落ちた。

「大丈夫。あの子をペットにすればいい。あんたが想ってる以上に、あの坊やも深緋に惚れてるよ。これからはあの坊やがあんたの生命線だ」

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