「……ダメかもしれないねぇ」
「え。でも、まだ二回しか……」
頭が痛いと言わんばかりに、両手でおでこを抱え、祖母がため息をついている。
「普段の吸血、ものすごく不味いだろう?」
「……っえ」
「本来の味なんかわかんないぐらい、異臭がするだろう?」
とうとう祖母に図星を突かれ、ドキンと心臓が鳴った。深緋は不自然に視線をさまよわせたあと、ぎこちなく顎を引いた。
「結果はおのずと知れる。深緋、試しにスグルの血を飲んでみな?」
「え、今?」
いいの? と訊く代わりに、締め切ったドアに背を向けて立つ彼を、振り返って見る。彼はいつもの穏やかな笑みを浮かべ、「いいよ」と答えた。
「飲み込めなければ、アウトだからね」
スグルくんに近付き、少しの躊躇いを飲み込んだ。結果を知るのが怖くて、おずおずと首に手を掛ける。ドキンドキンと緊張で鼓動が早くなる。
深緋の動きをじっと待っている祖母に急かされている気がして、思い切って口を開けた。
カプ、と彼の首筋に喰らいついた直後、口内にジュウと血が溜まり、すぐさま顔をしかめた。喉の奥から何かがせり上がってきて、その不快さにゴフッと派手にむせてしまう。
吸った血の一滴たりとも飲み込めず、咳と共に赤い液体をぶちまけた。
なに、これ……。
「え。でも、まだ二回しか……」
頭が痛いと言わんばかりに、両手でおでこを抱え、祖母がため息をついている。
「普段の吸血、ものすごく不味いだろう?」
「……っえ」
「本来の味なんかわかんないぐらい、異臭がするだろう?」
とうとう祖母に図星を突かれ、ドキンと心臓が鳴った。深緋は不自然に視線をさまよわせたあと、ぎこちなく顎を引いた。
「結果はおのずと知れる。深緋、試しにスグルの血を飲んでみな?」
「え、今?」
いいの? と訊く代わりに、締め切ったドアに背を向けて立つ彼を、振り返って見る。彼はいつもの穏やかな笑みを浮かべ、「いいよ」と答えた。
「飲み込めなければ、アウトだからね」
スグルくんに近付き、少しの躊躇いを飲み込んだ。結果を知るのが怖くて、おずおずと首に手を掛ける。ドキンドキンと緊張で鼓動が早くなる。
深緋の動きをじっと待っている祖母に急かされている気がして、思い切って口を開けた。
カプ、と彼の首筋に喰らいついた直後、口内にジュウと血が溜まり、すぐさま顔をしかめた。喉の奥から何かがせり上がってきて、その不快さにゴフッと派手にむせてしまう。
吸った血の一滴たりとも飲み込めず、咳と共に赤い液体をぶちまけた。
なに、これ……。



