強がって白翔を睨み上げると、彼は距離を開けたぶん、また近付いた。
明らかに迫って来ていると感じて、深緋は彼とすれ違い、ソファーの方へ逃げた。背後で嘆息が聞こえる。やっぱり逃げてるじゃん、と言っているようだ。
深緋は距離を取りつつ目線を下げた。白翔の人差し指が視界に入り、バンドエイドを巻いているとわかる。
白翔がなおも近付いて来る。
「怪我したからって、普通他人の血なんか舐めないだろ? 何で俺の血を舐めた?」
その言葉に自分は普通じゃないからだと感じたが、後退したせいで膝の裏にソファーが当たり、倒れるように座り込んでしまう。しまった、と思った。動揺が顕著になり、冷静さを欠いていた。
「俺が……特別だから?」
「……やめて」
ソファーの背もたれに手をつき、白翔がにじり寄ってくる。
確かに白翔は特別で、私のハニーブラッドに違いない。けれど……そんな事は言えない。
「それとも、他のやつが怪我しても。深緋はああやって舐めるのか?」
すぐそばに白翔の顔がある。真剣な目で瞳を覗き込まれて、動揺を隠せなくなる。
昼にしたあの濃厚なキスを思い出して、顔の中心からぶわっと熱が広がった。
コクンと白翔の喉仏が動き、唾か何かを飲み込んだと分かった。そのまま深緋の顎に右手が触れる。
あ……っ。
明らかに迫って来ていると感じて、深緋は彼とすれ違い、ソファーの方へ逃げた。背後で嘆息が聞こえる。やっぱり逃げてるじゃん、と言っているようだ。
深緋は距離を取りつつ目線を下げた。白翔の人差し指が視界に入り、バンドエイドを巻いているとわかる。
白翔がなおも近付いて来る。
「怪我したからって、普通他人の血なんか舐めないだろ? 何で俺の血を舐めた?」
その言葉に自分は普通じゃないからだと感じたが、後退したせいで膝の裏にソファーが当たり、倒れるように座り込んでしまう。しまった、と思った。動揺が顕著になり、冷静さを欠いていた。
「俺が……特別だから?」
「……やめて」
ソファーの背もたれに手をつき、白翔がにじり寄ってくる。
確かに白翔は特別で、私のハニーブラッドに違いない。けれど……そんな事は言えない。
「それとも、他のやつが怪我しても。深緋はああやって舐めるのか?」
すぐそばに白翔の顔がある。真剣な目で瞳を覗き込まれて、動揺を隠せなくなる。
昼にしたあの濃厚なキスを思い出して、顔の中心からぶわっと熱が広がった。
コクンと白翔の喉仏が動き、唾か何かを飲み込んだと分かった。そのまま深緋の顎に右手が触れる。
あ……っ。



